マグシールド

マグシールドとは?

リールの永遠のテーマ『防水』へ挑戦

釣り道具の永遠のテーマ『防水』。

初心者から上級者まで防水機能は誰でも嬉しい機能の一つ。

釣りは過酷なスポーツである。

特に海の釣りでは波しぶきをかぶったりし、アングラーなら誰でも「リールという精密機械に波しぶきをかぶりたくない。」と一度は思われたことがあるはずだ。
『そのようなストレスを感じながら釣りをして欲しくない。』

ダイワのアングラーへのその思いから、防水の為ならまったく違うジャンルへも踏み込んでいこうという発想になった。
そこでダイワは宇宙工学のシールド技術を応用し、ミクロの不純物まで遮断する技術をリールに搭載。

限りなく摩擦ゼロの回転が続きます。

それが、防水の歴史を変えた「マグシールド」です。アングラーなら誰しもが願う理想がついに現実となった。

マグシールドの誕生から今ままで

2001年発売の初代「SALTIGA(ソルティガ)」の防水機能はゴムのパッキンを随所に入れたもであった。

当時では完全に新規の方法であったが、この方法には欠点もあった。

リールの回転軸とゴムパッキンとの摩擦が抵抗になり、ハンドル回転が重くなるのである。
「パッキン以外のものでなんとか防水機能の代用は出来ないか……」

当時の防水機能は、パッキンの精度をあげることでしか解決方法はないと思われていた。

しかし固定概念に囚われず、あえて思考を切り替え、目をつけたのが『磁性流体』だった。
「磁性流体」はNASAが「無重力の宇宙空間でポンプを使わずに宇宙船内部の液体燃料をいかに送るか」というスペースプログラムの中で開発した特殊液体マテリアルである。

スペースシャトルで使用された後にスピンオフされ、ハードディスクの防塵機能として使われていた。

磁性流体の特性としは、磁力に反応し吸着する。
「防塵が出来るなら防水も出来るかもしれない」。
開発挑戦は、ここからスタートすることとなった。

リールの防水の中で最も重視したのがピニオンギアに入っているボールベアリングを守ること。

スプール部分は水や海水を含んだ糸を巻き上げるので、ローターを通じてリール本体に海水が入ってくる可能性が懸念される。

海水が入ると、ボールベアリングに塩ガミしたり、錆が出やすくなる。

塩ガミや錆が出れば、当然、初期性能は極端に失われ回転の軽やかさもなくなっていく。

そこで、回転軸の根元のスキマ部分に磁場を作り、N極とS極の間に磁性流体による油の膜、つまり『シールド』を作った。
そして磁性流体の中でも、防水に適したものを選び、「マグオイル」と命名された。

これが、水を通さない磁性流体「マグオイル」を活用した「マグシールド」の仕組みである。
ゴムパッキンの引きずるような回転が重くなる欠点をなくし、摩擦のない軽やかな回転と防水能力を維持することに成功。

また、磁場が他部品への影響が出ないよう、高度な技術で何度も試作を繰り返し磁場を調整しマグシールドは完成した。

 

 

さらに開発が進み、初のマグシールドが搭載されたのが2010年。

ダイワの代表的なスピニングリール「CERTATE(セルテート)」に「マグシールド」が搭載された。

これにより防水性や初期性能の維持、また回転の早さの実現が可能となり、釣り人にこれまでにない楽しさを提供することが出来るようになった。

マグシールドの構造、搭載されている部分

ボディ側に搭載された特殊形状のマグネットとローター軸部に取り付けられた磁性体との間に微小な隙間を設け、その隙間の径方向(回転軸に対し直角方向)に循環型の磁束線を張り巡らせる。

その磁束線が張り巡らされたボディとローターとの隙間にマグオイルを注入し形成された油膜でボディ内部と外部を遮断する。

これによってリールが海水を被ったり、ラインや指先を伝わり海水が浸入しようとしても、ボディとローターの隙間が強固なマグオイルの膜で防御され海水をシャットアウトしてくれる。

ボディ内部に海水が浸入しないから、内部はいつもフレッシュで初期の軽く滑らかな回転性能が長く続く。

マグシールドの凄さ、あらゆる状況下で威力を発揮

実際の釣りに置き換えて考えてみる。例えばシーバスフィッシング。

特にサーフでのウェーディングゲームでは不意の波被りや、足下のバランスを崩しリールを瞬間的に水没させてしまうことが懸念される。

干潟や河口部のゲームでも急に深くなったポイントにうっかり足を踏み入れてしまうと、リールが瞬間的に浸かることも考えられるケースの一つ。
さらに想像以上に過酷なのがボートからのゲームである。

これはシーバスゲームのみならずオフショアゲーム全般にいえることだが、波立つ水面を高速で疾走し、ポイントに到着するまでの間に想像以上の波飛しぶきを浴びてしまう。
また、意外に潮の影響を受けているのが、港湾部におけるシーバスやエギング、メバリングやアジングに代表されるライトゲーム。

その手軽さと安全性から、さほどタックルにも負担がかかっていないように思われるが、潮風や細かい波しぶきを受けており、知らず知らずのうち徐々に海水がボディ内部に回ってしまっていることがある。

そのようなあらゆる過酷な状況においても、安心して釣りを楽しめるのがマグシールドなのだ。

マグシールド搭載製品を一部紹介(2017.3現在)

 

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